食事の影響について

デュタステリド錠2.5mgを、健康な成人男性を対象に食事後に単回経口投与したときの血清中のデュタステリドの経過が下記になります。

デュタステリド錠を食後に投与した時と空腹時に投与した時とを比較すると若干変化し、食後投与の際のAUC0-∞は空腹時投与よりもわずかに減った。しかし、この変化は臨床上では食事は直接影響を与える原因でないと結論付けられた。

※実際にザガーロの公式に公開されている書類では食事の影響はないとされていて、食前・食後どちらに服用されても問題ありません。

投与条件空腹時投与食後投与
AUC0-∞ (ng・hr/mL)2573.1 ± 795.62197.1 ± 632.5
Cmax (ng/mL)27.26 ± 7.6420.67 ± 4.93
Tmax (hr)2.17 ± 0.753.50 ± 1.64
T1/2 (hr)156.10 ± 22.32129.60 ± 21.97

AUC0-∞:無限時間までの血漿中濃度・時間曲線下面積
Cmax:最高血漿中濃度
Tmax:最高血漿中濃度到達時間
T1/2:血漿中濃度半減期

ザガーロの代謝部位と経路について

代謝部位:肝代謝によって消失

代謝経路:外国で行った臨床試験のデータによると、デュタステリド0.5mg を1 日1 回、反復経口投与したとき、代謝物として水酸化体、水酸化体、二水素化体が見つかった。

代謝に関係する酵素について

In vitro 試験(人や動物の組織、細胞を利用して試験管内で人工的に体内と似た環境を作り出し様々な反応を調べる試験)において、デュタステリドはCYP3A4/CYP3A5 で水酸化されたのが確認できたが、2A6、2B6、2C8、2C9、2C19、CYP1A2、2D6または 2E1 では代謝が確認されなかった。

ザガーロの酸化的代謝はCYP3A4を阻害する作用があるケトコナゾールで妨げられた。

この結果からザガーロの水酸化体を作るCYP 分子種はCYP3A4/5 である明らかになった。

このことから、デュタステリドは主にCYP3A4という酵素で代謝される事が結果つけられました。

よってCYP3A4を阻害する薬と一緒に摂取してしまうと、半減期の長期化や血中濃度の上昇を引き起こす可能性があるので、副作用の発現する率も高くなります。

CYP3A4を強く阻害する主なお薬を以下に記しておきますので、参考にしてください。

CYP3A4阻害剤:イトラコナゾール(イトリゾール:水虫の治療薬)、リトナビル(ノービア:HIV治療薬)、アタザナビル(レイアタッツ:HIV治療薬)、インジナビル(クリキシバン:HIV治療薬)、ネルフィナビル(ビラセプト:HIV治療薬)、サキナビル(インビラーゼ:HIV治療薬)、ダルナビル(プリジスタ:HIV治療薬)、クラリスロマイシン(クラリス・クラリシッド:マクロライド系抗生物質)、テリスロマイシン(ケテック:ケトライド系抗菌薬)、テラプレビル(テラビック:C型肝炎治療薬)

ザガーロが体から排泄される経過について

デュタステリドは代謝物として糞中に排泄される事が臨床試験の結果から認められている。

健康な外国人の男性にデュタステリド1~20mgを単回経口投与したとき、投与後48時間以内に尿の中には検出されなかった。

また健康な成人男性にザガーロ0.5mgを1日1回6ヵ月間、反復経口投与したとき、糞中に約5%の未変化体が排泄され、関連物質は約42%が回収された。

>>>【ザガーロの正しい服用方法と処方